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九分茶坊でお茶を

アトリエの牡丹

半年前のある日

寒さの増す台湾に遠く日本から牡丹がやって来ました。
アトリエに運ばれた気高い彼女は毎日氷を与えられ、光を閉ざされた薄暗い部屋で
ゆっくりとゆっくりとその風貌をあらわにしたのです。

さて、それからが絵描きの試行錯誤。
こちら台湾では牡丹は高山か温室(冷室)でしか育ちません。
南国出身の彼は牡丹の実物を前にし、その華やかさに絶句気味。
なんとか開花までの1週間に培った彼女への感情を頼りに画布に向かいます。

そして、アトリエに咲いたのがこの「如意牡丹」。
海を越えた牡丹が台湾風に描かれました。
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# by jioufen-teahouse | 2008-08-31 01:11

過年~台湾の旧正月

冷たい雨が降りしきる中、新しい春聯を貼り新年を迎える準備もひと段落。
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あとは家路を急ぐのみ。

旧暦の大晦日に当たるこの日、除夕は台湾ではとても大切な日なのです。
夕刻拝拝(神様、ご先祖へお供え)をし、
夜には囲炉(ウェイルー)、家族そろって食卓一杯のご馳走をいただきます。
この1年の出来事や、子供の成長などを語らいながら箸をすすめます。
最後にご飯を1口分残して(新年も食に恵まれますようにとの意)ご馳走様。

お腹が脹れたところでお茶を一服。
今年最後のお茶は、民国56年(1967)製の老包種茶を淹れました。
まろやかな老いた香り、舌につく酸味、確かに熟成された味を楽しみます。
新しい1年もいいお茶にめぐりあえますように。
# by jioufen-teahouse | 2008-02-14 10:20